こんにちは。バンクーバー在住のMihoです。
留学先やワーホリ先を考えるとき、どの都市を選ぶか、すごく悩みますよね。私も移住前はいろいろな都市を比較しては迷い、なかなか決められなかったのを覚えています。
そこで今回は2019年からカナダ・バンクーバーを拠点に暮らしている私が、なぜこの街を移住先に選んだのか、その理由を6つご紹介したいと思います。
海外移住を検討中の方や、バンクーバーに興味がある方のヒントになれば嬉しいです。
🌱都市選びは相性が大切
まず大前提として、どんな都市や国にも、必ず良い面とそうでない面があります。
たとえば、バンクーバーは「雨が多い街(レインクーバー)」として知られています。多くの人にとっては、それが少し憂鬱に感じられるポイントです。でも一方で、「雨の方が落ち着く」「夏よりも雨季の方が好き」と感じる人もいます。
このように、ひとつの特徴でも感じ方は人それぞれです。だからこそ大切なのは、誰かの評価ではなく、「自分にとってその街が合っているかどうか」という視点になってきます。
🍁バンクーバーを選んだ6つの理由
それではここからは、私が数ある都市の中からバンクーバーを選んだ理由を、6つに絞ってお話ししていきます。
まずは、1つ目の理由からご紹介します。
📚英語圏だったから

1つ目の理由は、カナダ(バンクーバー)が英語圏だったからです。
私が海外で暮らしてみたいと思った一番の理由は、「英語を習得したい」という気持ちからでした。
当時の夢は世界一周。英語をある程度話せるようになれば、旅先で出会う人々とより深く関わることができるはずだと思ったからです。さらに、英語は世界の共通言語とも言われているので、英語を身につけることで旅そのものも円滑に、そしてより充実したものになるだろうと思いました。
そんな背景があったため、まずは移住先を「英語圏」に絞って探すことにしました。
✈️ワーホリの協定国だったから

2つ目の理由は、カナダがワーキングホリデーの協定国だったからです。
海外生活で何よりも大切なのは、お金や語学力など以上に「正当に滞在できるビザ」を持つことです。正規のビザなしには安心して暮らすことが難しく、ビザの有無が生活の安定や就労のチャンスに直結します。
当時の私は20代前半で、ワーキングホリデービザの利用が可能な年齢でした。カナダはその協定国のひとつ。ビザの面でカナダがワーキングホリデー協定国だったことは、私にとって海外移住を決める大きな理由の一つでした。
補足として、以下にワーキングホリデーの概要を載せていきます。
そもそもワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデー(通称ワーホリ)は、基本的に18〜30歳の方が、一定期間海外に滞在しながら「観光・就労・就学」ができる特別なビザ制度です。
語学を学んだり、働きながら現地の生活を体験したりと、「旅行」だけでは味わえない深い異文化交流ができるのが魅力です。日本は多くの国とこの協定を結んでいて、カナダもそのうちのひとつです。
カナダのワーホリについて
カナダのワーホリビザでは、1年間の滞在が可能で、期間中は6ヶ月以内の就学と、フルタイムでの就労が認められています。
学校に通って英語を学びながら、その後仕事を探して現地の生活にチャレンジするというステップを踏む人も多いです。
※カナダでは、ワーキングホリデービザ(IEC)の申請数に上限があるため、申請タイミングがとても重要になります。例年、募集人数に達すると申請が締め切られてしまうため、早めの準備が安心です。
さらに2025年からは、条件を満たせば2回目のワーホリ申請も可能になりました。その影響で、これまで以上に申請者が増え、定員に達するペースが早くなることが予想されています。興味のある方は、最新情報をこまめにチェックしながら、余裕をもって準備を進めるのがおすすめです。
🔗 参考リンク(外部サイト)
🧳知り合いゼロの街だったから

続いて3つ目の理由を紹介していきます。
私がバンクーバーを選んだ3つ目の理由は、知り合いが誰もいなかったからです。
少し変わっているかもしれませんが、私は敢えて知り合いのいない場所を選びました。海外生活をゼロから始めるにあたって、「誰かがいる安心感」よりも、「自分の力でやってみたい」という気持ちの方が大きかったからです。
もちろん不安や孤独を感じることもありましたが、何も知らない街で、自分の力で少しずつ生活を築いていけたことは、大きな自信になりました。
ここで出会った人たちとの繋がりが少しずつ私の居場所を築いてくれて、今ではバンクーバーに故郷と同じくらいの安心感と愛着を感じています。
🕷️虫が少ないから

バンクーバーを選んだ4つ目の理由は、苦手な虫との遭遇率が低いからです。笑
私は東北という比較的寒い地方で生まれ育ったため、関東に引っ越すまで人生で一度もG(ゴキブリ)に遭遇したことがありませんでした。そのためか、Gに対する免疫がまったくなく、できることなら遭遇のリスクを限りなく避けたいと思っています。カナダにも一応生存しているらしいのですが、有難いことに私はこれまでの生活の中でまだ一度も遭遇していません。
バンクーバー周辺ではシルバーフィッシュやネズミ、もっと言えばタヌキやスカンク、ブラックベアなどといった野生動物が出没しますが、それらは何とか許容範囲内です。(ベースメントに住むとクモの出現率も高まります。)
寒いのも正直苦手ですが、「虫との共存」と比べれば我慢できます。その為、移住先として、苦手な虫が少ないことは自分にとって重要なポイントのひとつでした。
👶保育士資格が活かせたから

バンクーバーを選んだ5つ目の理由は、日本の保育士免許をカナダの免許に書き換えられたからです。
せっかく海外で働くなら、自分のキャリアにもつながって、パッションを持って取り組める「子どもにかかわる仕事」をしたいと思っていました。そんな中、日本の保育士免許をカナダの資格に書き換えできる制度があることを知り、チャレンジすることに決めました。
ただし、カナダの学校で学ばない場合、その分どうしても基礎知識や実践経験が不足しやすいため、働きながら自分で調べたり、ワークショップに参加したりして学び続ける必要があります。その為、もし時間や資金に余裕がある方であれば、現地の学校でしっかりと学ぶのが一番だと思います。
私自身は当初、ワーホリ後にアメリカでオーペアとして生活する選択肢を視野に入れており、カナダで長期で働く予定ではなかったので、免許の書き換えを選びました。でももし最初からカナダでの永住を視野に入れていて、しっかり準備できる状態だったなら、現地の学校に通って資格を取っていたかもしれません。
🏙️自然と都市のバランスが好きだから

そして、バンクーバーを移住先に選んだ最後の理由は、自然が豊かで、都会すぎないからでした。
人は幼少期に過ごした“物的環境”(家の周囲に自然があるか、都市的か、静かなのかなど)が、のちの人生における「安心できる場所」「心地良いと感じる環境」のベースになりやすいと言われています。
私は福島の自然に囲まれた環境で育ったこともあって、都市の便利さよりも、自然にすぐアクセスできる暮らしに大きな魅力を感じます。
その点において、バンクーバーは山や海辺へのアクセスが抜群です。仕事帰りにふらっと海辺を歩いたり、夏にはトレッキング、そして冬にはスキーやスノーボードを楽しむことができます。週末には、気軽に海や湖でカヤッキングやSUPをしたり、山へハイキングやキャンプに出かけたりすることも可能です。
自然が好きとは言っても、あまりにも田舎すぎるとアクセスや生活の不便さが気になってしまうので、その点バンクーバーはそのバランスが自分にとってちょうど良いです。コンパクトな都市のサイズ感と、自然との近さのバランスが、自分には合っていました。
🌿まとめ
🎯理想の生活環境
海外で生活していく中で、「自分がどんな環境に身を置きたいのか」が少しずつ見えてきます。
私にとっては
- 自分の好きな仕事に就けること
- 自然が近くにあること
- 都市が大きすぎず落ち着いていること
などの要素が、「暮らしやすさ」の基準になっています。
🌎海外移住を考えている人へ
この記事の冒頭で、大切なのは誰かの評価ではなく、「自分にとってその街が合っているかどうか」という視点だとお伝えしました。とはいえ、実際に海外で暮らし始めて初めて、自分にとって何が大事か、都市選びで何を優先したいのかが見えてくることが多いです。
だからこそ、最初は「合わなければまた別の場所を探せばいい」くらいの気軽な気持ちで、気負わずにチャレンジしてみるのも一つの方法だと思います。そして、もし選んだ場所が合わなかったとしても、それは失敗ではなく、“自分を知るきっかけ”として、大きな経験になります。大事なのは、とにかく行動に移すことです!
✨最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事では個人的な理由にフォーカスしているので、次回の記事でバンクーバーでの生活のメリット・デメリットについて改めてご紹介します。
今回ご紹介した内容が誰かの参考になれば幸いです。