バンクーバーの魅力と注意点9選(メリット・デメリットまとめ)

9 Pros and Cons of Living in Vancouver, Canada バンクーバー生活
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こんにちは。

さて、前回の記事では、私が海外移住先にカナダ・バンクーバーを選んだ理由についてお話ししました。

今回はその続きとして、実際に暮らしてみて感じたバンクーバー生活の魅力と注意点9選(メリットとデメリット)を、1つずつ簡単にご紹介します。

バンクーバーの好きなところ(メリット)

①自然の豊かさ

まず最初に挙げるバンクーバーの好きなところは、なんといっても自然の豊かさです。

私が働く保育園の近くにも海や公園があり、子どもたちと一緒に海沿いを散歩したり、公園で散策したりするのが日常です。自然がとても身近にあるこの環境が、私はとても気に入っています。

Lynn Canyon Park
先日訪れたLynn Canyon Parkにて

②都市のサイズ感

2つ目に挙げるバンクーバーの魅力は、都市のサイズ感です。

バンクーバーは街全体がコンパクトにまとまっていて、公共交通機関も発達しています。そのため、移動にそこまでストレスを感じることはありません。(遠出の際には車があると便利です。)

ショッピングモールやカフェ、レストランなどの都市的な側面を持ちつつも、少し歩けば緑豊かな公園や自然が広がっています。バンクーバーはこの都市と自然の距離感が大きな魅力です。


③快適な夏の気候

続いてご紹介するバンクーバーの魅力は、快適な夏の気候です。

  • バンクーバーの夏の平均最高気温は約22℃
  • 湿度も低く、日本の夏と比べるとだいぶ過ごしやすく感じます。
  • 加えて、夏は日照時間がとても長く、夜9時過ぎまで明るくなります。

④多文化な社会と移民への寛容さ

4つ目のバンクーバーの魅力は、多文化なところです。

バンクーバーは多国籍な人々が共に暮らす、多文化社会。街ではスペイン語や韓国語など、常に色んな言語が飛び交っています。

英語を第一言語をしない人の割合も高く、言葉に自信がない人でも受け入れられやすい雰囲気があります。

また、アジア系住民の多さから、日本食材店やアジア系スーパーも充実しており、食生活にも困りません。ユニクロや無印良品などの日系ショップが身近にあるのも、日本人にとっては嬉しいポイント

The Lebanese food I had with my friend the other day in Vancouver
先日友人と食べたレバノン料理。
世界各国の料理が楽しめるのもバンクーバーの魅力

⑤日本人コミュニティの存在

5つ目の魅力は、日本人コミュニティの存在です。

留学やワーホリで渡航する際、日本人コミュニティの存在については賛否が分かれることもあります。

しかし、実際に暮らしてみると、情報交換や心の安定という面で、日本人コミュニティの存在はとても大きな支えになります。

たとえバンクーバーのような日本人が多い場所でも、うまく環境を使い分ければ、英語力をしっかり伸ばすことは十分可能だと思います。


⑥日本への直行便がある安心感

また、日本への直行便があることも魅力の一つです。

バンクーバーからは日本への直行便が複数就航しています。

そのため、長距離移動の負担が軽減され、比較的気軽に一時帰国することができます。近年はLCCのZIPAIRも就航し、以前より手頃な価格で一時帰国できるようになりました。

加えて、市内から空港までのアクセスもスムーズなところも魅力の1つ。スカイトレイン1本で、ダウンタウンから30分ほどで空港へ移動することができます。


⑦アメリカや中南米へのアクセスが良い

バンクーバーに住むメリットのひとつに、アメリカや中南米への旅行がしやすいことも挙げられます。

特にシアトルへは車やバスで3〜4時間ほどでアクセスできるため、日帰り旅行も可能です。
ハワイやメキシコへ休暇で訪れる人も多く、南米の各都市へも比較的アクセスしやすいです。


⑧出会いの場が多い

バンクーバーでは「Meetup」などを利用した趣味や交流のイベントが活発で、それもまた魅力の1つです。

言語交換、ボードゲームそしてハイキングなど、自分の興味に合わせて誰でも気軽に参加できます。バンクーバーは新しい出会いを求めている人にとって、友達が作りやすい環境だと思います。


⑨健康志向なライフスタイル

バンクーバーに住む最後のメリットとして挙げるのが、健康的な生活習慣が身につきやすいことです。

バンクーバーは健康意識が高い人が多く、街中にはヨガスタジオやジムが点在しています。

そして夏になると、無料のヨガクラスやズンバクラスなど、野外フィットネスイベントも開催されます。

また、ランニングクラブやハイキング、バレーボールのミートアップ、ヨガ・ダンスなどのレッスンを通して、体を動かしながらコミュニティを広げることもできます。


以上が、私が実際に暮らして感じた主なバンクーバーの魅力です。

バンクーバーの注意点(デメリット)

Lonsdale Quay on a Rainy Day

続いてバンクーバーの注意点(デメリット)をご紹介します。


① 冬の気候

はじめにご紹介するのは、バンクーバーの冬の気候とその長さについてです。

バンクーバーは「Raincouver(レインクーバー)」というあだ名があるほど、年間を通して雨が多いです。

特に10月から3月頃までは本格的な雨季に入り、どんよりとした日が続きます。


  • 12月から2月の平均気温は4〜5℃前後
  • 平均最高気温は6〜8℃、最低気温は1〜3℃ほど
  • 気温はカナダの中ではかなり穏やか。
  • 雪が積もるのは年に数回程度ですが、湿度が高く、体感温度は低く感じやすい。

冬の間は日照時間も短く、毎日のように雨が降るため、外に出るのが億劫になったり、気分が沈みやすくなる人も少なくありません。
特にメンタルに影響が出やすい方は注意が必要で、SAD(季節性うつ/Seasonal Affective Disorder)に悩まされるケースもあります。


②ダウンタウンの治安

続いて取り上げたいのが、ダウンタウンの治安です。

多くの都市と同様に、バンクーバーもエリアによっては注意が必要な場所があります。

特にEast Hastings Street(イースト・ヘイスティングス)周辺は、ホームレスの方や薬物使用者が多いエリア。必要時以外の訪問は避けるのが無難です。

とはいえ、バンクーバー全体が危険というわけではありません。


外出する際は特に以下のような基本的な防犯意識を持っていることが大切です。

  • 危険エリアには近づかない
  • 夜遅くの一人歩きはできるだけ避け、明るく人通りの多い道を通る
  • 深夜の帰宅はUberやタクシーを利用する
  • 初めて訪れるエリアについては、事前に下調べをしておく

こうした最低限のリスク管理を心がければ、バンクーバーでの生活は基本的に安全に過ごせると感じています。


③物価の高さ

3つ目のバンクーバー生活のデメリットは、物価の高さ。特に、家賃がとても高いです。

バンクーバー周辺はカナダ国内でもっとも家賃が高い都市のひとつとして知られています。

また、家賃以外の生活費も決して安くはありません。チップ文化があるため、レストランや美容院、配達サービスなどを利用するたびに、料金の15〜20%程度を上乗せして支払うことになります。

そのため、バンクーバーでの暮らしを考えるうえで、貯金は必須です。


④紫外線の強さ

4つ目のバンクーバ生活の個人的デメリットは、紫外線の強さ

バンクーバーの紫外線は日本よりもかなり強いです。特に夏場の晴れた日には、紫外線指数が日本の2〜3倍になる日もあり、短時間でも日焼けしてしまうほどです。

油断していると肌が赤くなったり、シミや乾燥の原因になったりします。

そのため、一年中、紫外線対策は欠かせません。

カナダで市販されている日焼け止めは、べたつきやすく白浮きしやすい製品が多いです。使い心地にこだわる方は、日本からお気に入りの日焼け止めを持参するのがおすすめです。


⑤バンクーバー周辺の海事情

バンクーバー生活のデメリットの5つ目は、バンクーバーの海についてです。

水質や透明度がやや劣り、年間を通して水温が低いため、泳ぐにはかなり冷たく感じるからです。オーストラリアや南国のビーチのような白砂や透明な美しい海を期待すると、少しショックを受けるかもしれません。

その一方で、湖の水はとても綺麗で、透明度の高い場所も多いのが魅力です。夏場には、湖畔でのんびり過ごしたり泳いだりする光景がよく見られます。

Sunset from English Bay
イングリッシュベイからの夕日

⑥日本との時差

バンクーバー生活の6つ目のデメリットは、日本との時差

海外生活をする上で、見逃せないのが時差の存在。


  • バンクーバーと日本の間には17時間の時差があります。
  • 毎年3月中旬から11月初旬まで適用されるサマータイム(デイライトセービング)中は、時差が16時間になります。

北米の西海岸にあるバンクーバーは、「日本と真逆の時間帯」になることが多く、ビジネス・プライベート問わず、スムーズなコミュニケーションが難しく感じる場面があります。

特に仕事で日本時間に合わせたミーティングがある場合は、早朝や深夜に対応せざるを得ないこともあり、生活リズムが乱れやすいです。


⑦カナダの医療制度

また、海外で生活する際に気になるのが医療制度です。

カナダの医療制度は基本的に予約制で、特に一般医(GP:ジェネラル・プラクティショナー)にかかるには事前予約が必要です。そのため、急な体調不良でもすぐに診てもらえないことが多く、待ち時間や予約までの期間が長くなるケースも珍しくありません。

ただし、永住を考えていない場合や短期滞在者にとっては、このあたりの不便さはそれほど大きな問題にならないかもしれません。必要に応じて、プライベートクリニックやトラベルクリニックを利用する方法もあります。

また、歯科治療はカナダ全体で費用が高めです。これは多くの国でも共通しており、保険が効かないケースが多いため、渡航前に必要な治療は終わらせておくと安心です。


⑧ビザ関連の手続き

そして、海外生活に欠かせないのがビザの手続き

カナダに限らず多くの国で共通することですが、これが想像以上にストレスフル。

ビザ関連の手続きは非常に時間がかかることが多く、対応の遅さにストレスを感じる人も少なくありません。書類の不備を指摘されたり、追加提出を求められることで予定していたスケジュールに影響が出たり、精神的な負担が増してしまうこともあります。


⑨実用性重視のファッション

最後にバンクーバー生活のデメリットとして挙げたいのは、バンクーバーでのファッションの傾向について。

上記でも触れましたが、バンクーバーの人は健康やアウトドアを大切にしているため、ファッションも実用性を重視する傾向があります。動きやすく機能的なウェアが多く、スポーツブランドやアウトドアブランドの服装が街中でよく見られます。

そのため、華やかでトレンド感あふれるファッションを期待していると、少し物足りなく感じるかもしれません。ファッションに強いこだわりがある方や、おしゃれを楽しみたい方にとっては、少し魅力を感じにくいかと思います。


以上が、実際に暮らしてみて感じた、私なりのバンクーバーの注意点(デメリット)です。

まとめ

The view of Vancouver

英語に不安がある人や海外初心者にもおすすめ

バンクーバーは、自分の英語に不安があったり、海外生活が初めてという人にも、比較的住みやすい都市だと思います。移民が多く、多文化に寛容なので、居心地が良いと感じやすいはずです。

初めてのワーホリ・留学で都市選びに迷っている方は、是非バンクーバーを検討してみてください!

最後に✨

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

結局都市選びで一番大切なのは、自分がその都市に合っているかどうかだと思います。

自分の価値観やライフスタイルに合った選択をすることが、納得のいく移住につながると感じています。海外生活、応援しています!

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